半導体部品は、5mm角のシリコン(硅素)チップから構成されていて、その中に何百万個のトランジスタという電子部品、線幅が1マイクロメートル以下(1×10-6 メートル以下)の回路が無数に作り込まれています。我々の生活は、このような微少なものを作る技術によって支えられています。
 しかし、今科学技術の世界ではこれよりも更に微少な、原子一つ一つを操作し新しいものを作ろうというナノテクノロジー(1×10−9 メートルの世界)が研究されています。1ナノメートルは100万分の1mm、水素原子が10個程並んだ大きさ、縫い針の頭の100万分の1の大きさです。
 ナノテクノロジーでは何ができるのでしょうか?米国のクリントン前大統領が「国家ナノテクノロジー戦略」を発表しました。そのなかで、クリントン前大統領は、ナノテクノロジーでは国会図書館の図書すべてが角砂糖一つ程の大きさの電子部品の中に記憶される、鉄工の10倍の強度で超軽量の材料ができると言っています。
 また、映画「ミクロの決死圏」のように、ナノメートルサイズの構造物が直接、腫瘍や癌細胞を退治するかも試れません。絵に書いた餅のような話ですが、現在これらの事が徐々に可能であると言う事が分かってきました。ナノテクノロジーの無限の可能性に気付いた世界各国は、大規模予算をくみ、ナノテクノロジーの研究を行っています。
 ナノテクノロジーとは、無限の可能性を秘め、素晴らしい技術です。本ホームページがナノテクノロジーの理解の助けとなる事を願っています。
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 現在私達の生活は、科学技術の進歩により大変豊かになりました。携帯電話のおかげで何時でも何処でも会話ができ、コンピュータの発達のおかげでインターネットのように大量の情報を扱う事ができ、家電製品のおかげで家事は一昔前に比べ格段に楽になりました。家庭でも映画館なみの品質で映画を楽しめるようになりました。これらの出来事に共通する事は、IC 等と呼ばれる半導体部品の発達によります。