研究者:伊藤寿記,伊藤泰輝
遠隔操作ロボットの代表的な例としてマスタースレーブがある.
マスタースレーブは操作した動きを追従するため同構造となっているものが多い.
そこで本研究では,ワイヤ駆動方式を用いた互いに構造の異なる遠隔操作型把持機構を試作し,
目標追従および反力の伝達特性の検証を行った.
研究者:越山透,花房奈央,吉村覚司
筋電位を利用した義手は応答性がよく利便性が認められるようになってきた.
しかし,国内では価格の高さから普及にはいたっていない.
本研究では,高価な圧力センサを使用せずに,
筋電位を利用して握力の調整を行えるロボットハンドを試作した.
研究者:太田裕樹,丹羽祐介
自律型ロボットが人間と同じ環境で作業を行うためには,
部屋の行き来が前提となりドアの通り抜けが行えることが重要となる.
本研究では,ロボットによるドアの開閉作業を可能にすることを目指し,
ドアノブを回すことができるロボットハンドを開発・試作した.
研究者:岩脇俊治,根本辰也
実用化されている筆記ロボットには,
人の筆記動作を模倣,または文字のデータを受け取り筆記するものがある.
このれらの筆記ロボットでは筆記具の位置や傾きをセンサで検知しているが,
筆を紙面に押し付ける力を制御することで筆圧の再現が可能になる.
本研究では,紙面間の反力を再現できる新しい制御系を提案し,
目標反力に対応した筆圧を再現可能かを検証する.
研究者:佐藤翔,澤井将太,横野雅之
高齢者に対する介護者一人当たりの負担が増えており,
起立動作や歩行動作等のリハビリの補助軽減が望まれる.
そこで,歩行動作を歩行器を選択し,
その歩行器に装着する起立補助装置と,
使用者の装置への依存度を推定し表示できるシステムを試作し,
その機能性を検証した.
研究者:秋元大輔,古畑宏太,本田健次
長時間同じ姿勢をとると起こる床ずれを防止する方法として体位変換がある.
体位変換は身体に負担の少ない30度まで傾けるが,
それを2時間ごとに行う必要があり,人力の場合介護者の身体的負担が大きい.
そのため本研究では,介護者が行う手順を再現し,
取り外し可能で小型の床ずれを防止する自動変換補助装置を開発・試作し評価した.