研究者:浅井貴幸,石田智志
移動可能な台車とCCDカメラを併用することで,
美術館などで展示品を認識しながらの巡回や,
工場での追従走行などを行うことができる移動型監視ロボットを開発する.
実験では,台車とカメラの出力を非干渉化する非干渉制御と,
台車を外乱としてその影響を除去しカメラを制御する内部モデル制御の2つの制御手法により,
台車の動きの影響を受けずにカメラが目標追従できるかを検証した.
研究者:鍋田武志,濱岡貴幸
コンピュータ画面上に台車周辺の地図を表示し,
マウスを利用したGUIにより台車の目標起動を入力し,
台車をその軌道に追従走行させ,
工場や病院等の場所において安全に台車を自動走行させることを目的とする
さらに台車の前方に赤外線測距センサを取り付け障害物を感知し回避行動をとる機能を持たせることで,
より安全な走行を行うことを目的とした.
研究者:梶谷茂弘,中筋亮,丸山大介
匂いセンサを搭載した台車を作成し,
匂いセンサ以外のセンサを使用しないという条件の下,
マイコンによる自動制御により臭源を発見するシステムを構築する.
実験ではどれだけ正確に匂いの発生源まで自動で移動することができるか,
またに匂いセンサのみによる臭源発見が可能であるかどうかを検討した.
研究者:瀬戸泰介,田中一平
学生たちがロボットの設計・製作を通して
『機械設計』『電気回路設計』『プログラミング』『制御系設計』を習得する教材を開発する.
自由自在に動くロボットを製作する場合,
1,2学年で学んだ個々の要素技術,知識を生かし製作する必要がある.
その為,マイコンカー製作を通して学生に設計,加工,プログラムを体験させ,
ものづくりができるようになる教材の開発をめざした.
研究者:羽田龍司
マニピュレータをワイヤ駆動機構で厳密に制御する場合,
一般的に用いられる最小構成でマニピュレータの自由度+1本のワイヤが必要になる.
本研究では3リンクマニピュレータを試作し,
1本のワイヤと張力維持用のバネからなる機構を,
内部モデル制御と最適制御の併用系で制御した場合の把持制御について検討した.
研究者:岡本和也,齊藤英晃,毛利圭希
搬送ルートにスロープが存在する場合にでも,
安全に搬送物の運搬を行うことのできる2台の台車の製作と追従制御の開発を行う.
先行車は無線とマイコンにより,再現性の高い走行が行えるようにし,
後続車は赤外線センサとマイコンを用いて,
スロープ走行時には荷台の角度を検出し,
荷台を上下に稼動させることで荷台の角度を一定に保持したまま搬送物の運搬を行う.
研究者:浅見英雄,五十嵐拓也,大石誠
これまでの研究で制御系を工夫することで,
硯と墨との接触力を一定に保ちながら墨を磨れること明らかとされている.
そこで,墨磨り機の機構にビビリ振動発生の抑制を目的としたバネ要素を追加し,
それが鉛直方向の制御にどのような影響を及ぼすか検証し,
さらにH8マイコンによる制御で,パソコンによる制御と同等の性能が得られるかの検証を行った.
研究者:児玉康輝,若林寛士
ラジコンのように遠隔操作をしながら,実際に走行する台車のタイヤが受ける反力を,
操作者すなわちハンドル側で感じることができれば,
より体感性の強いアミューズメント機器ができる.
本研究では,力センサを用いず,角度センサからの情報で反力の推定を行い,
台車の前輪が路面から受けた反力をハンドルへと伝達させる機構を製作した.
研究者:玉田和也,西村則行
これまでの研究においては,
パソコンを用いて人の手磨り感覚と等価な力加減で墨を磨ることができるシステムが構築された.
本研究では墨磨り機をマイコン化することにより,
小型化しより実用性の高い装置を製作した.
研究者:田邉祐樹,中宮喬之
物資搬送車は大小様々であるが,
実際に荷物を搬送すると勾配などで積載物が落下する可能性がある.
これは,車体と荷台が一体となっているためである.
そこで本研究では荷台に対して2軸方向の制御を行うことで,
どのような路面状況でも荷台を水平に保つシステムを構築した.
研究者:田中智也,廣岡慎吾,松本貴宏
既存の立ち上がり補助装置には椅子の形をしたものが多くあるが,
この装置では,立ち上がり動作の際にどれだけ装置に依存して立ち上がっているか知ることはできない.
本研究では既存の立ち上がり装置以外での立ち上がりを補助できる装置を開発し,
使用者が装置にどれだけ依存しているのかを知ることができる機能を付加した.
研究者:杉谷陽平,滝本雅美
人間が工場等で仕分けをする際に,対象物に見合った力で掴み,持ち運びを行っている.
本研究では異なる対象物をCCDカメラから得られる画像により認識し,
その対象物に見合った力を選定させマニピュレータに把持を行わせた.
研究者:石川辰彦,小阪晃史,藤本和也
高齢者の多くは歩行車を使用する際歩行者にもたれかかっているため,
躓いた時などには転倒する危険性がある.
その問題を解決するため,既存の歩行補助器具に速度制御装置を取り付けることで,
転倒する危険の少ない歩行車を開発した.