研究者:笠松将裕,笹川貴史
高齢者が車椅子を使用する際,長距離や上り坂の走行では大きな力を必要とし,
下り坂では減速が十分に行えないと過剰速度となり恐怖を感じてしまう.
本研究では車椅子を使用する高齢者が斜面でも安心した走行が行え,
車椅子に容易に着脱が行える速度制御装置の開発を行った.
研究者:角谷圭太,北川智庸
バリアフリー・ユニバーサルデザインの考えから,
多くの建物でスロープを見かけるようになったが,
スロープを移動する際に上りでは使用者に負担が,
下りでは速度がつきすぎ車椅子が暴走してしまう危険がある.
本研究では,車椅子使用者一人でも車椅子に簡単に着脱可能で,
スロープを安全に走行できる機能を持つ補助動力装置を開発を行った.
研究者:澤村裕嗣,田代裕史
脚力が低下した方にとって立ち上がり活動は,大きな負担となる行為である.
本研究では,椅子,ベッドからの立ち上がり活動の補助を行うとともに,
もっとも負担のかからない立ち上がり方がとれる機構を考案・試作し,
使用者の装置への依存の度合いを表示する機能を付加することを目的とした.
研究者:片岡雅人
これまでの研究である墨磨り機に用いた制御系は,
平面上で圧力を一定に保つことや,
圧力が減少する場合に力を加え圧力を一定に保つことが可能であるが,
圧力が増加していく場合には対応できなかった.
圧力センサを用いずに,凹凸面を移動しながら圧力を一定に保つ制御を行う.
研究者:久代真吾,坂野匠
マニピュレータは通常各関節にモータを付けて制御を行うため装置が複雑になりやすい.
本研究では,ワイヤ駆動方式における2指2リンクマニピュレータを開発・試作し,
重さと硬さが異なる対象物を潰さずに把持させる装置を,
できるだけ単純なシステムとして構成し評価した.
研究者:菅原映
人間とロボットが共同作業を円滑に行う場合には,
ロボットにも人間同様の柔軟性が要求され,
その柔軟性を持たせる機構の一つとして腱駆動機構がある.
本研究では,ワイヤ腱駆動式マニピュレータを厳密線形化することなく,
簡略化したモデルによって,対象物を適した力で把持できるシステムを開発試作した.
研究者:五十里正樹,田中淳基,西本淳美
人間が物を把持する際,目で見て物体を認識し,
先見的情報から適切な力で物体を掴むことを行っている.
そこで本研究では,カメラによって対象物を識別し,
ロボットがその物体を把持できる位置まで移動し,
圧力センサを用いずに,あらかじめ設定された適切な力で把持を行うシステムを提案した.
研究者:井口郷,本間良崇
工場内の製品の把持,移送の際にはロボットハンドが用いられているが,
高価なセンサが用いられていたり,
製品の重量の違いによってその都度最大把持力を変更する必要がある.
そこで本研究では,高価な力センサや圧力センサを用いずに,
把持対象の重量に応じてその都度力を自動調整し,
把持対象を落とさず把持できるシステムを開発試作し評価した.