研究室一覧

生産システム工学

森本喜隆 研究室MORIMOTO Yoshitaka LABORATORY

ナノメートルの精度で工作機械を制御する

ものづくりの根幹を支える日本の工作機械産業は、北陸・中部地域に特に多く、独自の技術力により世界をリードしている。研究室では、工作機械を制御する技術、評価する測定技術を中心に、100万分の1ミリメートルで、世界にアピールできる新しい工作機械の開発に取り組んでいる。 研究成果は、2015年度日本機械学会賞(論文)を受賞したことからも、内外の工作機械関連の技術者から注目を浴びている。

KEYWORDS

  • 百万分の1mm 工作機械の制御
森本喜隆

森本 喜隆

教授・博士(工学)

石川県七尾高校出身

略 歴
金沢大学工学部機械工学科卒。同大学大学院工学研究科機械工学専攻修士課程修了。同大学大学院自然科学研究科システム科学専攻博士課程修了。1983年石川県工業試験場技師。1997年国立富山工業高等専門学校助教授。1999年宇都宮大学助教授。2008年本学教授就任。
専門分野
位置決め、振動制御、工作機械
担当科目
機械工作法、機械工学専門実験・演習、プロジェクトデザインⅢ(森本喜隆研究室)、 機械力学Ⅱ、制御工学  専門ゼミ(機械工学科)、機械部品最適デザイン統合特論、 アドバンスドマシニング工学研究(森本喜隆)、コーオププログラム(機械工学専攻)、 コーオププロジェクト(機械工学専攻)

RESEARCH

振動、熱変形に強い機械構造の開発

振動、熱変形に強い機械構造の開発

高速、高応答を持つ工作機械を開発するには、機械系の動特性を考慮した制御手法を用いなければならない。そのためには、従来の機械構造にとらわれずに、振動を制御しやすい、あるいは熱変形を制御しやすい構造として、新しい構造の機械を模索することも解決方法の一つである。本研究では、超精密位置決め技術、構造解析技術を融合して、機械が振動する、熱変形するという前提に立ち、これらを制御により安定させることを目的に、種々の構造の提案、位置決め機構の提案、制御手法の提案を行ってきた。これらの研究成果を組込んだ新しい構造の機械を開発する。

非軸対称三次元局面の旋削加工

非軸対称三次元局面の旋削加工

旋削加工は軸対称の工作物を加工することを指すが、この研究では、自動車エンジンのカムのように非軸対称の形状でも、旋削加工が可能となる画期的な手法である。 リニアモータにより高速に工具を駆動させ、主軸回転位置と同期させて、移動距離を5nmきざみで0.222msの時間間隔で位置制御を行う。 2015年度日本機械学会賞(論文)を受賞している。

高校で習う
科目

物理学、数学

ページトップへ