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材料工学

中田政之 研究室NAKADA Masayuki LABORATORY

軽くて強い炭素繊維強化プラスチックを使いこなそう!

大型輸送機や地球にやさしい「エコカー」などの開発には、軽くて丈夫な材料が必要です。軽くて丈夫な材料として炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が脚光を浴びています。CFRPを安全・安心に利用するためにはその長期信頼性の確保が不可欠です。当研究室では、CFRPの強さのメカニズムや長期耐久性の予測方法について研究を進めています。

KEYWORDS

  • CFRP(炭素繊維強化プラスチック)
中田 政之

中田 政之

教授・博士(工学)

富山県富山工業高校出身

略 歴
金沢工業大学機械工学科卒。同大学大学院工学研究科博士後期課程(機械工学)修了。日本学術振興会特別研究員として東京大学工学部船舶海洋工学科研究員を経て、1992年本学助手就任。講師、助教授を経て、2007年現職。2001年9月~2002年8月ドイツ・カイザースラウテルン大学複合材料研究所招聘教授。
専門分野
複合材料、材料力学
担当科目
材料力学Ⅰ、機械工学専門実験・演習、プロジェクトデザインⅢ(中田政之研究室)、
材料力学Ⅱ、専門ゼミ(機械工学科)、安全安心な多機能・高信頼複合材構造システム基盤研究(中田政之)、
複合材料評価技術、高信頼ものづくり専攻統合特論、基礎材料力学特論、基礎材料力学特論

RESEARCH

高分子系複合材料の長期耐久性評価法の開発

高分子系複合材料の長期耐久性評価法の開発

高分子系複合材料のマトリックスとして用いられている樹脂の力学特性は、時間の経過および温度の上昇によって顕著に低下する、いわゆる粘弾性を示す。そして、低温で長時間にわたる樹脂の力学特性の変化が高温においては短時間で生じ、この力学特性の時間依存性と温度依存性の間には「時間-温度換算則」が成立することが知られている。この現象に着目して、高分子系複合材料の破壊メカニズムを詳細に調べながら、複合材料の長期にわたる強度低下を高温で短時間の強度試験によって評価する加速試験方法を開発した。また、マトリックス樹脂の粘弾性力学特性が吸水によって著しく変化することから、複合材料の長期強度に及ぼす吸水の影響を明らかにした。今後は複合材構造物の長期強度に及ぼす荷重履歴や温度履歴などの影響を評価し、実際の使用環境下で実働荷重を受ける場合の長期強度の低下を評価する手法の確立を目指している。

高校で習う
科目

数学、物理

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