材料工学
市来誠 研究室ICHIKI Makoto LABORATORY
先進複合材料のモノづくり技術を探究
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は、軽量かつ高強度という特性から、航空宇宙構造やモータースポーツ分野で広く活用されてきました。近年では、市販自動車部品や産業機器、さらにはスポーツ・レジャー用品など、私たちの身近な製品にも利用が広がっています。
当研究室では、この先進材料を社会により広く普及させ、工業製品の高性能化と省エネルギー化に貢献することを目指しています。そのために、複合材構造の最適設計や信頼性評価手法の開発、高い生産性やマテリアルリサイクルを実現する成形加工技術の研究に取り組んでいます。
KEYWORDS
- 複合材料(FRP)
- 構造最適化
- 成形加工
- 破壊制御

市来 誠
講師・博士(工学)
茨城県牛久高校出身
- 略 歴
- 上智大学 理工学部機械工学科卒。同大学大学院 理工学研究科理工学専攻博士前期課程修了、同後期課程修了。名古屋大学ナショナルコンポジットセンター 助教(工学研究科航空宇宙工学専攻 兼務)を経て、2025年本学講師就任。
- 専門分野
- 複合材料工学、材料力学、構造力学、破壊力学
- 担当科目
- プロジェクトデザイン入門、プロジェクトデザイン実践、プロジェクトデザインI、プロジェクトデザインII、工業力学I、工業力学II
RESEARCH
複合材構造の信頼性評価に関する研究

繊維強化複合材料は高い比強度・比剛性(重量あたりの強度・剛性)のために軽量化が求められる航空宇宙構造や自動車構造部材などに適用が進んでいる。
強化繊維と母材樹脂で構成される複合材料内部は基本的に不均質な状態であり、材料特性のばらつきや微小な欠陥などが存在する。また、積層構造をとることが一般的であるが、厚み方向に配向する強化繊維が少ない(またはない)ことから面内方向に比べて板厚方向の強度が乏しい。こうしたさまざまな要因から複合材料には複雑なメカニズムで複合的な損傷形態や破壊現象が生じる。
複合材料に生じる損傷や破壊メカニズム、損傷後の残存強度に関する研究を通して、複合材構造の信頼性向上をを目指します。
高生産性複合材料の高度化に関する研究

近年、自動車部品や産業機械部品をはじめ多くの産業分野で熱可塑性樹脂を母材とした炭素繊維強化複合材料(CFRTP)が注目されている。熱可塑性樹脂は種類が幅広くあり、特性がさまざまな複合材料をつくることができる。また、量産性や成形加工性が良く、材料保管の容易さや高いリサイクル性などの特徴をもつ。
一方、強化繊維の形態としては連続繊維から短繊維まで広範に適用が可能であり、母材樹脂との組み合わせにより成形方法も多種多様に選択できる(例えば熱プレス成形や射出成形、3Dプリント等)。
CFRTPは複雑形状の成形や高サイクル成形を可能にしながらも高い強度や剛性を併せ持った、生産性と力学特性を両立した複合材料であり、省エネルギー化に資する軽量化が要求される量産部品への適用が期待されている。
持続可能な社会の実現に向け、高生産性複合材料によるものづくり技術の高度化に関する研究を推進します。
高校で習う
科目
物理、化学、数学