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監督:鈴木貴士 プロフィール

1.生年月日 1981年10月19日
2.段  位 六 段
3.出 身 地 宮城県石巻市
4.略  歴 石巻市立山下中学校(木村柔道館)
東海大学付属相模高等学校
東海大学
東海大学大学院体育学研究科 
了徳寺学園
5.主な戦歴
講道館杯日本体重別選手権大会 81kg級 3位(H11)
全日本ジュニア体重別選手権 81kg級 優勝(H12)
全日本学生柔道体重別選手権大会 81kg級 準優勝H13〜15)
全日本学生体重別団体優勝大会 優勝(H13〜14)
全日本学生柔道優勝大会 準優勝(H14〜15)
全日本選手権(無差別) 出場

指導にあたって

 金沢工業大学柔道部は、「より多くの方々に応援してもらえる柔道部」をモットーに掲げています。嘉納治五郎が提唱した柔道を体現することを目的とし、勝利に捉われず、体育・勝負・修心を達成する人間形成の道として柔道を捉え、活動しています。
 競技である以上、勝負にこだわる側面は必要です。しかし、それに拘泥することにより、心を修めるといった部分がないがしろになることは避けねばなりません。
講道館柔道の創設者・嘉納治五郎先生は、

「柔道は心身の力を最も有効に使用する道である。

柔道の修行は攻撃防禦の練習によって、身体精神を鍛練修養し斯道の真髄を体得することである。

そうして是によって己を完成し世を補益するが柔道修行の究竟の目的である」


                  と、柔道を定義しています。


 すなわち、柔道によって得た心身を、社会のために活かすことが柔道家の最終目標なのです。試合で勝つこと、腕っ節が強くなることだけが、柔道ではありません。それが最終地点であるならば、ほとんどの柔道家が、柔道家として認められないでしょう。

 大学の柔道は、自ら考え、行動することが大切です。高校までの柔道は、どちらかといえば「やらされる」柔道だったのではないでしょうか?

 本学の柔道部は指導者主体の柔道部ではありません。工業大学という時間が限られる中で、学生たちが自ら練習計画を立て練習・学業に励んでいます。
「学生の本分は学業」であることを念頭に置きながらも「柔道家」であることを誇りに、世に補益できる人間となるよう日々を過ごしています。


 また、経験者も初心者も、それぞれの目標を持ち柔道を行っています。指導者はその道しるべとなるべく支援をしています。競技面のみでは、強い・弱いで評価をしてしまいがちですが、前述したように最終地点が「世を補益すること」であるため、経験者も初心者も意欲を持って活動ができるのです。

 時間は誰にでも平等に流れていきます。大学の4年間は長いようで短いものです。その時間をどれだけ有効に活用するかで、今後の将来が決まってくると思います。大学生活は様々な誘惑があります。それに打ち克ち自分を律することが自身の成長につながります。もう一度、新しい気持ちで、柔道を志してみるのも良いのではないでしょうか?新たな柔道の多様性に気づけるかもしれません。

 精一杯の誠意を持って、指導に携わっていきたいと思います。指導者・学生共々、世を補益できるような人間になれるよう精力善用・自他共栄の精神をもって、頑張っていきたいと思います。