シールドキャップの試作と評価



ハムが大きい!

脳波を計ってみよう。うっ、ハム(60Hz)が大きい!電極はペーストたっぷり、接触抵抗は大丈夫のはずだが・・・

ハムの波形

ノッチ(60Hz)を入れたらきれいに。

ノッチフィルタ処理波形

電磁シールド

できればノッチフィルタは使いたくないなー。となると、電磁シールド。一般的なのは電磁シールドルーム。

電磁シールドルーム概念図

ちょっとたいへん。それに機動性に問題がありそう・・・。 おっ、そうだ、帽子(キャップ)型の電磁シールドはどうだろうか。 電極も一緒に組み込んでしまえば、すごく便利かも。

シールドキャップ概念図

早速作ってみましょう。

シールド材は・・・手近なものはアルミホイル。そういえばエミクロスという導電性不織布がどこかにあまっていたはず。ちょっと試してみるかな。

アルミホイルとエミクロス

帽子はどうやって作ればよいのかな? 野球帽をちょっと拝見。どうやら三角状の布を縫い合わせて作っているようだ。ちゃんと作るには型紙が必要だなー。ウエッブで調べてみよう。ありました、簡単そうなものが。てづくり&ふりま 帽子の作り方(http://spot.fc2web.com/sewing/bousi.htm) 58cm用なので、私にはちょっと小さい。そこで、適当に拡大コピーしました。チャコペーパーとルレットを使って、型を布に写して、

エミクロス、型紙、チャコペーパー、ルレット

写した型にあわせて布(エミクロス)を切り抜き、

切り抜いたエミクロス

頭部と直接接触しないように薄い布を張りました。

裏地

さあ、縫い合わせましょう。
電磁シールドなので電気的に接触する必要が・・・、そうだ!ホチキスを使おう。これは簡単!パチ、パチ、・・・。

ホチキスでパチパチ

はい、できあがり。

できあがり

さて、効果のほどは?

さあ、かぶってみましょう。ちょっと大きすぎたようです。ワニ口クリップを使ってアースに落としてみます。

被ってみました

さて、ハムは・・・。うーん、半分くらいには減ったかな。ちなみにワニ口を はずすとハムは増えました。ちょっとは効果があるみたい。

ハムが減りました。

ところで、頭をいろいろと動かすとハムの大きさが変わりました。 どうやら私の後ろになにやらノイズ源がありそう。 後ろには、コピー機能付ホワイトボードが。試しに電源コンセントを 抜いてみると、ビンゴ! ハムが消えました。犯人はお前だったのか。