生物機能応用

化粧品開発化粧品には、外見を美化し、さらに魅力を高めるための用途として機能に重点が置かれる傾向が強いです。また、特に近年は化粧の心理的効果(リラックス効果等)も重視されており、これらの機能性が求められ、生活になくてはならないものになってきています。

しかし、現在の化粧品には、皮膚刺激性やアレルギーが報告されている合成系の化学添加剤が多く含まれ、安全上の問題も報告されています。

化粧品の本質は「皮膚を健康に維持する」生理作用が求められるだけでなく、皮膚刺激性やアレルギーなどといったトラブルが現れないものや、環境に優しい安全性の高い製品設計が求められる。また、感性的な機能も求められるため、化粧品ユーザーの化粧品に対する真の要求を明らかにしなければいけません。

そこで本研究室では環境調和性の高い天然系の添加剤を使用した化粧品に着目し、その開発を行っています。

心理的評価製品に対する安全・安心・環境志向が高まるなか、各種製品の素材となる機能性高分子・各種添加剤に対しても同様の志向が高まっている。本研究では、製品を構成する素材に対してユーザーが求める、感覚的・感性的価値を因子分析により明らかにし、安全・ 機能・心理効果などの価値評価に基づく素材の選定と組み合わせによる高機能付加価値材料の開発を行っています。

天然色素や構造色を用いた色彩機能高分子の合成する研究も行っています。