研究室について


岡本 正人 教授・博士(工学)

■本研究室について■
 私たちの研究室は、翼の空力特性を中心によく分かっていない流体力学的な現象の解明を目指しています。すぐには役に立たないことでも、解明できれば工学的な応用の可能性が生まれると考えています。昆虫の翅を研究するのはそのためです。
 岡本教授が、Re=10000という昆虫サイズの低レイノルズ数領域においてトンボの翅の風洞実験を試みたのは1990年頃だそうです。1996年に論文になりましたが、この頃はそのような低レイノルズ数領域の翼型空力特性を調査した研究は殆どありませんでした。その後、MAV(Micro Air Vehicle)や火星無人探査航空機等の開発に伴い低レイノルズ数領域の翼の研究が盛んになり、現在は学会でも多数の研究成果が発表されています。
 現在、研究室で特に注目しているものの一つにチョウの鱗粉があります。チョウの鱗粉はいろいろな役割を持っていることが分かっており、その中で飛行に役立っている可能性が指摘されていますが、翼の特性に与える影響についてはよく分かっていません。私たちはこの解明に向けて、超低レイノルズ数領域の微小空気力を測定するための風洞装置を開発中です。すでに、Re=1000という極低レイノルズ数領域の翼特性についての風洞実験に成功し、トンボのコルゲート翼について新たな成果を得ることに成功しています。
 研究室では実験を主に行っていますが、市販の計測器では対応できないものも多数あるため、計測器の自作もよく行われます。そのため、ものづくりは大切な技術で、特に4年生は積極的にものづくりを勧められます。また、翼の空力特性のような実験では、実験結果を検証するため模型飛行機を作って飛ばしてみることもよく行われます。
 昆虫、鳥、魚、植物などをよく見ると、自然界には多数の面白い形態が存在し、同時に解明されていないことが沢山あることが分かります。これらを工学的な視点で解明していくのが私たちの研究室です。

 2016年バーベキュー卒業生と
 2015年ゼミ旅行
 2014年卒業生と共に
 2014年研究室
 2013年研究室
 火星飛行機風洞実験 
 2011年池の平研修

最新情報&更新情報

2014.8.20 超絶凄ワザの紙飛行機