近年、NC工作機械の復旧により生産性向上や高品位加工が実現が可能となっています。
NC工作機械は複数の送り駆動機構を同時に制御しており、工具と工作物とを相対運動させることにより任意の形状を作り出しています。したがって送り駆動機構の運動精度が加工精度に直接影響を与えます。
本研究ではNC移動テーブルにロータリエンコーダとリニアエンコーダを取り付け、NC移動テーブルの動作を観察します。また、NC移動テーブルを駆動しているACサーボモータの駆動電流値を計測し、NC移動テーブルの動作特性を解明した後、その動作特性に基づいた摩擦補償法を考案し, 速度反転時に摩擦補償法を適用することでNC移動テーブルの反転動作の向上を目指すことを目的とします。