高効率、高精度が求められる製造業において、切削加工中に発生するびびり振動は表面性状を劣化させ、工具寿命が低下する原因となります。そのため、びびり振動は避けるべき現象です。特に、エンドミル加工において発生するびびり振動の内、一定以上の軸方向切込みを与えたときに発生する大きな自励振動を再生びびり振動といい、この限界切込み量は工作物や工具、工作機械の剛性、加工条件によって変動します。
本研究では先行研究で開発されたデスクトップ工作機械を用いて、切削条件を変えずにびびり振動を回避する手法を提案します。