令和元年11月11日
金沢工業大学 宮里 
(元北陸SIP WG1主査)
 自治体管理の道路橋に対する補修およびモニタリングに興味のある企業様
 
北陸地方の市町村が管理する道路橋に対する簡易維持管理方法に関する試験施工について
[鉄筋コンクリート橋や鋼橋の補修、補修後のモニタリング]
 
 拝啓 晩秋の候、貴社いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。

 早速ですが、昨年度まで北陸SIP(https://sip-hokuriku.com/)では、産官学連携のもと、北陸4県(新潟県の上越地方、富山県、石川県、および福井県)内の市町村の道路橋に対する維持管理の合理化を図ってきました。その成果のひとつとして、「北陸地方の市町村が管理する短支間橋梁における標準的な維持管理の手引き」(https://sip-hokuriku.com/wp-content/uploads/ 2019 /03/3.25.pdf)を提案できました。ただし、補修が必要な場合に推奨される工法が不明であることが課題に残っています。そのため北陸SIP活動の延長で、今年度も2度目の試行として、富山市と協同で、北陸地方の道路橋に適する簡易な補修工法の選定を継続します。この試行の目的は、市町村が管理する道路橋の維持管理に有効な、補修工法およびその効果を確認するモニタリング方法を判断するためです。例えば昨年度は、鉄筋コンクリート橋における、上部工コンクリートの剥落(写真1参照)と橋台のひび割れ(写真2参照)を補修しました。さらに今年度は対象を拡げて、コンクリート橋のみならず鋼橋も含めます。また、補修工法のみならず、例えば補修後のひび割れ幅を毎月に1回測定するモニタリング工法なども対象とします。これらの趣旨に賛同を頂き、補修、および補修後のモニタリングを頂ける協力者を募集しています。

もし興味を持たれたならば、12月10日(火)9~11時に富山市役所に参集を頂き、富山市が管理する道路橋の中から、貴社が補修あるいはモニタリングするにふさわしい対象のマッチングを図ります。その後、渇水期である12月~3月の間に、施工を頂くことになります。ご質問やご意見等がございましたら、何なりと御寄せして頂ければ幸いです。なお、試行を頂くことで、カタログや技術資料では伝えられない施工方法や補修効果などをアピールできる機会になると期待しています。

 では、御協力を頂ける企業におかれましては、12月4日(水)10時までに、補修やモニタリングの概要等の情報を、下記の竹澤まで御連絡を頂ければ幸いです。何れにしましても、今後ともご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 
写真1 上部工コンクリートの剥落部    
 
写真2 橋台のひび割れ部
 

参加申し込み先
           金沢工業大学 宮里研究室 竹澤
           E-mail:takezawa.e(アットマーク)neptune.kanazawa-it.ac.jp
           TEL&FAX:076-274-7892