「研究室雑感」
率直に言って、先生が頼りないと、大学院生や4年生が何事にも“危機感”を持つのでしょうか、物凄くしかっりしています。私共の研究室は、現在、こんな状況ではないでしょうか。大学院生が私の代わりに先頭に立ち、4年生をグイグイ引っ張って指導しています。実に、圧倒されるばかりです。研究テーマが本人達の希望をかなりの部分で満足させているのでしょうか?それとも指導そのものに興味があるのでしょうか?いずれにしても私の隣室は活気に溢れています。最近、私は土木の領域で幾つかの作品(土木構造物)を残したい願望に駆られています。工学の世界に身を置く立場としては、当然でしょうが、大学の先生は、今でも一般的に作品に関わりにくい立場にあると思います。幸いなことに、現在、能登空港、高規格道路金沢環状線そして白山砂防などの事業に関わりがもてますので、是非とも『最終的な作品』を残したいと考えており、研究室の学生諸君と共々、日々、努力致しております。彼等が卒業した後も自分たちで手掛けた作品を眼にしたとき、金沢工大での思いを脳裏に蘇らせ、さらなる飛躍を遂げてくれれば、私にとって幸甚の極みでもあります。