Information Visualizationに関する研究
三浦梅園(1723-1789)「玄語図」の3Dイメージシミュレーション
梅園の思考の道具であった「玄語図」は、言語的規則性を有し、また3次元構造をなしています。 「玄語図」に示された三浦梅園の思考モデルの再現をCGを用いて行いました。

Gengozu Katachi u Symmetry Sontoku Basic Form Mukyu Hungary 2004KatachiK Geijyutsu KougakuKai Ando

情報デザインの先駆的事例として、江戸時代の思想家達によって描かれた概念図を取り上げ、彼らの図的表現方法や表現内容について探求すると共に、彼らが二次元の図で表現したダイナミックな思想観、自然観の世界を3次元CGを使ってより具体的に再現しています。

江戸時代の思想家達は、現代の私達に負けず劣らぬダイナミックな創造力で自然観や思想観を語り表現していました。特に注目されるのは、彼らの考え方を図を使って形で表していたことです。我々を取り巻く混沌たる自然や社会について、ある考え方に基づき秩序立てて論理的に思考し、それを図を用いて分かり易く表現する。この一連の知的作業は、まさに現代の情報デザイナーが行っていることと同じです。
これからの新しい情報デザインについて追求するために、先人達の残した偉業を現代に活かす術を考えていきたいのです。