本文へスキップ

蜂谷研究室の活動お知らせ



概要
建築は、機能性・耐久性・芸術性・維持管理性など、総合的にバランスの
とれたものであることが重要です。また、都市景観への配慮や永く人々に愛
される空間など、建築に課された使命を果たし、社会の良好な資産として次
の時代に継承され、地域の建築文化の向上に寄与しなければなりません。
そのためにも、歴史から多くを学び、現在直面する課題に知恵を絞り、将来
を見越した建築像を提示しながら、時代が変わっても価値が失われない建築
とは何かを考え続けて生きる姿勢が大切です。

■理想の建築空間を表現する力を養う

建築や都市をデザインすることが大好きな学生が集まる研究室です。将来
は設計の仕事に就きたいと希望する学生が、各自の才能や個性にあった設計
テーマに取り組み、デザイン力を磨きます。その成果を学生でも応募できる
建築設計コンペ等に出品し、実力を試す機会もあります。また、大きな計画
や作品作りに対しては、研究室全体で取り組みます。
 各自が思い描く理想の建築空間を表現し、人々に感銘を与えることができ
るようになること。そして、将来の建築設計界で活躍できる人材が本研究室
から多く誕生することを目標としています。

■良い建築とは何かを学び、作品へ応用

建築のデザインにおいては、人間活動を支える機能性を理論的に捉えて空
間を構築する計画的発想と、人間活動の器である建築物を文化的・芸術的に
とらえる意匠的発想が求められます。
 歴史的な名建築や世界をリードする現代建築の考察を通して、人間の行動
や社会状況を把握し、建築空間の構築方法に関する理論的なアプローチを試
みます。そして、建築のデザインを創造する力を養い、美的感性の向上を目
指します。

■ゼミ(工学設計V)活動概要

『前期』
・設計課題:プログラミングと設計コンセプト
・読書会 :輪読とレジュメ
・設計課題:プレ卒業設計として作品をまとめる

『夏休み』
・ゼミ視察旅行

『後期』
・工大祭で展示するスペースオブジェの制作
・卒業設計作品の中間発表
・卒業設計作品の最終プレゼンテーションと発表会

『通年』
・様々なテーマでの特別講義(月1回)
・設計課題に対する個別指導(月2回)
・他の研究室と合同プロジェクト

■アドバイス

 建築空間を生みだす瞬間には何らかのイメージがあります。そのイメージ
には様々なものがあり、また人によって異なるものです。自ら体験した空間、
絵画や彫刻、あるいは映像を見ることによって何らかのインスピレーション
が得られ、これをヒントに描き出される空間を、作品としてまとめ上げたい
という強い創作意欲が生まれます。
 インスピレーションとして得たものを創作イメージに結びつける時、この
瞬間が作品の全体像を生みだす最も重要なポイントです。この時、イマジネ
ーション(想像力・空想力)という言葉がキーワードになります。人間が何
かをイメージする能力には天性のものがありますが、身の回りの環境、日々
の発想の訓練、旅行や読書などから得られる知識などによって、イマジネー
ションを豊かにすることもできます。
 創作イメージの源泉となるものは個人によって異なります。大切なことは、
作品づくりの源泉となるよう刺激的な材料を日々の活動のなかで探し続ける
ことであり、そのように生きようとする心構えをもつことです。建築以外の
分野にも幅広く興味をもち、頭の中にイメージの源泉となる多くの引き出し
と蓄えをもてるよう努力しましょう。

■指導方法

イメージの源泉や創作の思考プロセスは人によって異なります。したがっ
て、作品づくりの指導においては、共通するアドバイスの後は時間を掛けた
個人指導を中心に行います。
 目標を掲げて努力している学生諸君に対しては、一人ひとりの特徴を大切
にし、作品のエスキースや将来の進路について、本人が納得するまで議論を
重ねることにしています。
 中には、また先生に捉まったと思う人がいるかもしれませんが、多くを考
え、悩んだことをぶつけてくる学生は、いつかその努力の結果が実を結ぶこ
とになります。