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" 電装系についてのお話 "
工学部 電気電子工学科 2年
原 洋平 Youhei Hara
今回のコラムですが、原が書く事になりました。
「コラム書いて。」といわれたのですが何を書いて良いのかさっぱり分からず、途方にくれていましたが、エコランでは電装系担当なので、電装について書きたいと思います。


というわけでコラムの内容は、WEMにおけるモータと車両についてです。



2005年WEMの優勝記録が約85[km]でした。
最高速度は折り返しのことも考えると44[km/h]以上になると思います。
2005年エコランプロジェクトの最高速度は約38[km/h]でした。
仮に80[km]の記録を出そうとした場合、今よりも最高速度を6〜7[km/h]上げなければなりません。

速度を上げた場合には、空気抵抗、ころがり抵抗、が増加すると考えられます。(定常状態を考え加速抵抗は無視します。)

走行抵抗が増加すれば、モータが出さなければならないトルクは増加する事になります。
(速度アップにより回転数も増加させなければなりません)

話は変わりますが、DCモータの基本的な特性として、回転数とトルクは反比例、電流とトルクは比例関係にあり、出力はトルクと回転数の積になります。

たとえば、同じモータを使用している車両AとBの2台があるとします。Aの車両はBよりも走行抵抗が大きく、反対にBは小さいとします。



このモータ2台の車速が同じになるように2台を走らせたとします。
その場合にAの車両のモータでは走行抵抗が大きいために、大きなトルクを必要とします。反対に、Bのモータでは、走行抵抗が小さいために、BのモータトルクはAと比べ小さくて済む事になります。

DCモータではトルクと電流は比例するために、Bの車両のほうがトルクが少ない、つまりAよりも小さい電流で走ることができます。
そうすると、流れる電流が少なくなるために、バッテリは長持ちする事になります。
つまり、同じ速度でも走行抵抗の少ない車体のほうが長く走れる事になります。

というわけで、走行抵抗の少ない車両を作ること、これがWEMにおける基本だと思っています。チーム「ヨイショット!ミツバ」さんの技術レポにもっと分かりやすく書いてあります。
興味のある人は参考にしてください。

書いてみると、始めに書きたいと思っていたこと以外にも様々なことを書きたいと思い、ずいぶんと長くなってしまいました。これでもかなり減らしました。

また、かなり当たり前のことを書いていた事に気付きました。
これ以降書く時はもうすこし、新鮮な部分について書く事にします。

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