有害なガスや悪臭が発生する実験はドラフト内で行う。そのドラフトの排気が、普通の換気扇と同じように窓の上部から、直接大気中に排出されていることがよくある。このような場合、上階の研究室が窓を開けると、有害な排気が部屋の中に吹き込んでくることになる。窓を開けるときは、階下の研究室から排気ガスが直接出てないことを確認する必要がある。
ある初夏の日、中国人留学生のLさんが「ジサツジャナイデスネー」と言いながら、窓から身を半分乗り出すので何かと思ったら、窓を開けるため階下からドラフトの排気が出てないかを確認していたのだった。身を乗り出して覗き込むのは危険なので、階下の研究室にドラフトの有無を直接確認した方がよい。
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update 2004/10/29