水をこぼさない −水漏れは極めて危険

 水漏れを起こすと自分の部屋に被害が及ぶことは少ないが、階下の実験室に重大な被害を及ぼすことがある。電気機器はショートして壊れるし、高電圧なら感電する危険がある。

 小生がある朝、実験室でパソコンの電源を入れたところ、バチバチバチという音とともに火花が出て、モニターが壊れたことがある。よく見ると天井から水滴が落ちていて、モニターの背部が濡れていた。上階のF研に行くと、夜の間に大量の水漏れを起こしたようで、F研の学生が一生懸命、床を雑巾でふき取っていた。モニターが壊れた件を伝えると、電気化学で有名なF教授自らが「壊れた機器は全て弁償するから、請求書をまわしてください」と謝罪に見えた。

 この話を聞いた小生の研究室のある教官は「弁償するって言ってるから、機器全部、水かけて壊してF研に新品買ってもらえ」と冗談か本気かわからないことを、全学生に通達しておられた。故障の原因が自研究室にあるときは弁償するのが一般的な習慣であるが、その弱味に付け込まれることもあるので、くれぐれも注意したい。



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update 2004/10/29