軽微な事故は重大事故の前兆

1件の重大災害が起きるまでに、29件の軽傷災害、300件のヒヤリハットが起きているといわれる(ハインリッヒの法則)。死亡事故など重大災害が起こるまでには、必ずその前兆となるような軽微な事故がたくさん起こっているはずである。だから、軽微な事故がいくつか繰り返された段階で、必ず状況を改善し、安全対策を施す必要がある。死亡事故が起こるまで、安全対策が施されない例があまりにも多い。

三重県のRDF貯蔵サイロの爆発死亡事故(2003年8月19日)・・・火災の消火に当たっていた消防士2名が爆発事故で死亡。それまで全国58ヶ所のRDF製造施設の26ヶ所で32件の事故や異常が起きていたことが判明。

六本木ヒルズの回転扉の死亡事故(2004年3月26日)・・・6歳の男児が回転扉に挟まれて死亡。2003年4月のオープン以降、六本木ヒルズで回転扉による事故が32件起きていたことが判明(そのうち救急搬送が10件)。

三菱自動車のハブの欠陥による母子死亡事故(2002年1月10日)・・・大型トレーラーのタイヤが脱落し、直撃を受けた母子3人が死傷。それまで同車種で3件のタイヤ脱落事故が報告。2001年12月までの大型車のタイヤ脱落事故は37件だが、そのうち32件が三菱製。

ショッピングセンターアクタ西宮東館のエスカレータから吹き抜け部分への転落死亡事故(2004年6月28日)・・・2歳の男児がエスカレータ乗り口付近で遊んでいたところ、手すりに体を持っていかれる形で乗ってしまい、吹き抜け部分から10メートル下へ転落して死亡。1998年〜1999年の2年間のエスカレータからの転落事故は全国で11件、そのうち手すりからの転落が7件。

「安全」は「美観」に優先することを肝に銘じたい。



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update 2004/10/29