田中研究室・斉藤研究室 お知らせ
田中研究室・斉藤研究室の所属学生へ
以下にアップロードした「研究を進めるにあたっての考え方」と「田中研究室・斉藤研究室安全遵守事項」について,ダウンロードして熟読してください.
研究を進めるにあたっての考え方
田中研究室・斉藤研究室安全遵守事項
これから田中研究室・斉藤研究室への参加を希望する学生へ
「あらかじめ答えの用意されていない問題」に対して,適切にアプローチし,解決することができる能力は,研究者・社会人として,従来にないものを創製したり新たに判明した問題点を解決したりする上で等しく必要であり,機械工学の教育上重要です.
このような観点から,「研究を通した教育」は,今後の日本・世界の工学・技術を先導する人材を育成する絶好の機会であると考えます.
そこで,当研究室では,厳しくも楽しく夢のある研究活動を通して,論理立てて思考する力・創造力・知的好奇心・粘り強さ・チャレンジ精神・自己管理能力・コミュニケーション能力に優れた人材の育成を目指しています.
自らの可能性を切り開きたいと希望する学生は,是非我々の研究室に参加してください!
問合せ先
田中 基嗣
mototsugu
neptune.kanazawa-it.ac.jp
斉藤 博嗣
hsaito
neptune.kanazawa-it.ac.jp
大学院進学のススメ(田中基嗣より)
現在の本学・機械工学科の大学院進学率は,20%前後です.つまり,本学のほとんどの学生は,大学院へ進学せずに就職してしまいます.
いろいろな理由があると思いますが,今からひとつずつ問題を解消してみましょう.
「大学院生としてやっていけるか不安」:
現在大学院生である研究室の先輩や大学院進学を目指している優秀な同級生を見ると,自分は大丈夫だろうか,という不安が襲ってくることもあると思います.
私もそうでした.みんなそうだと思います.斉藤先生だってそうだったでしょう,たぶん.でも,ちょっと考えてみてください.
「すぐにできそうなこと」に何の価値があるでしょうか?「今すぐにはできないこと」が「できるように」なってこそ,価値があるのではないでしょうか?
どんなことも,始めないことには何も達成できません.本学のキャッチフレーズを覚えているでしょうか?
「総合力=学力×人間力」でしたよね.これの意味するところは何でしょうか?つまり,「人間力」の意味するところは何でしょうか?
このキャッチフレーズは「数式」ですので,「人間力=0」のときは「総合力=0」,「人間力=1」のときは「総合力=学力」となるものでなければなりません.
いろいろな答えがあるかもしれませんが,私はその一つとして,「やる気」を挙げます.
「やる気=0」ならばどれだけ学力があっても何も産まれませんし,学力を最大限発揮できるだけの「やる気」を「1」と定義すれば,この式は成立します.
何が言いたいかというと,「やり始めなければ,やり続けなければ,何も達成されない.」ということです.
「大学院生としてやっていけるか」不安なのはみんな一緒です.「大学院生として正しく成長したい!」と強く願って欲しいと思います.
「大学院修了後の就職活動が心配」:
みなさんのお父さん・お母さんの中には,「大学院を修了しても進む道がせまくなるんじゃないの?何の意味があるの?」と聞く人もいると思います.
お父さん・お母さんが学生だった時代は,学部を卒業して就職するのが当たり前だったので,そのころの感覚をお持ちなのだと思います.
しかし,学問・技術は,時代とともに発展・進化していきます.つまり,社会に出るときにみなさんが身につけていなければならない「知識」「力」は,格段に増えているのです.
ひとむかし前の「大学学部卒」と現在の「大学院修士課程修了」が等価だ,とはよく言われることです.
また,大学院に進むということは,研究室活動の後輩の指導をしなければならないということを意味しています.
「後輩の指導なんてクラブやサークル,夢考房でもやってるよ」という人もいると思います.でも,考えてみてください.
クラブ・サークル・夢考房での後輩の指導は,いい加減でも最終的には構わないですよね.でも,研究指導は,卒業単位認定にかかわりますから,いい加減にはできません.
もちろん,学生の指導の責任は指導教員にありますので,後輩の指導に失敗しても良いんです.失敗したら改善して,「いい加減」ではない状態にすれば良いんです.
「トライ&エラー」ができる環境でありながら「責任感」が必要な状態で後輩の指導にあたることで,それ以外の活動では培うことができない能力が身につくはずです.
世の中のいろんな企業では,そのような能力を身につけた人材を求めています.つまり,「大学院に進学しないほうが進む道がせまくなる」のです.
「これ以上勉強を続けるのはしんどい」:
本学の課題などのノルマは多いので,学部卒業後にもう2年それが続くかと思うとしんどくなる気持ちは,ある程度わかります.
もちろん,大学院でも授業はありますし,課題もあります.
でも,大学院でやるべき一番大事なことは,「お勉強」ではないんです.いままで培った「知識」を具体的に役立てる「方法」「姿勢」を身につけることです.
大学院で研究するテーマは,あらかじめ答えが用意されていない問題ばかりですよね.場合によっては,「道筋」すら用意されていないこともあります.
これは,社会に出ても同じです.
このような問題に取り組むにあたって必要なことは,仮説をたてそれを正しいアプローチで実証していく「過程」です.
「過程」が正しくない「解」は,「正しい」と自信を持つことはできません.大学院では,そのような問題に対する取り組み方や心意気を「学ぶ」のです.
「大学院へ進学するとさらに費用がかかる」:
これは大きな問題ですよね.本学は私立大学ですから,比較的に学費が高いため,大学院までとなるとかなりの費用になります.でも,考えてみましょう.
理由は上述しましたが,私は「大学院修士課程進学」はすべきだと考えています.特に,工学部では!
つまり,大学院進学によって生じる費用は,「将来の自分への投資」です.
奨学金をもらってしっかり勉強して将来返済する方法もありますし,学資ローンという方法もあります.本学には,修学奨励金という制度もあります.
奨学金をもらうことを「借金」として嫌がる人もいますが,学生のときと社会人になってからとでは,お金の価値は全然変わってきます.
社会人になってから「自分の将来に投資」することは,なかなかできるものではありません.
また,学費の比較的かからない国公立大学の大学院へ頑張って勉強して進学する方法もあります.
実際に,本研究室からは近年でも,東北大学・名古屋大学・信州大学・福井大学・京都工芸繊維大学・名古屋工業大学・北陸先端科学技術大学院大学の修士課程に進んだ学生さんがいます.
さらに,当研究室の学生ではありませんでしたが,大学院入試の勉強の質問によく来てくれた学生さんが,東北大学の修士課程に進みました.
当然,我々の研究室で進学してくれたほうが嬉しいのですが,わからない問題を教えたり,彼らの可能性を広げる意味で一生懸命応援しています.
独りよがりにならず,きちんと傾向と対策を考えて,正しく努力すれば,目標には必ず近づくことができるはずです!
これだけ読んでも「まだ不安だ」という人は,実際に大学院生のお兄さん・お姉さんに話を聞きに来ましょう!
金原・田中・斉藤研究室の卒業生へ
近いうちに,金原・田中・斉藤研究室のOB会を開催したいと希望しています.日程などすべて未定ですが,進捗の都度,本ページに情報を掲載します.
また,金原・田中・斉藤研究室のOBの方々は,連絡先をお教えください!
問合せ先
田中 基嗣
mototsugu
neptune.kanazawa-it.ac.jp